西島義則（広島）不良航法で賞典除外＊児島競艇場＊プレミアムG1「第16回マスターズチャンピオン」準優勝戦

2015年4月18日児島競艇場のプレミアムG1「第16回マスターズチャンピオン」の準優勝戦12Rは記憶に残る凄いレースになりました。

本当に凄まじいレースでした。怒涛の前付け、回り直し、チルト３度で４コース、３カドでコンマ03、深インでコンマ05、１マークで西島義則の突進、さらに２周２マークでも突進。これぞ「水上の格闘技」と呼ぶべき大乱闘だったと思います。

そのレースを制したのは今村豊（山口）でした。パーフェクト優勝まで、あと1勝とした12Rはもう今後見る事が出来ないと思うような戦いでした。凄いレースを見せてもらいました。


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準優勝戦12R結果

枠番　登録番号　選手名　級別　支部　　年齢　　進入　ST　　着順
1号艇 　2992　今村　　豊　A1　山　口　53歳　　1　　0.05　　1　逃げ
2号艇 　3251　平石　和男　A1　埼　玉　48歳　　6　　0.16　　4
3号艇 　3070　山室　展弘　A2　岡　山　53歳　　3　　0.03　　5
4号艇 　3024　西島　義則　A2　広　島　53歳　　2　　0.24　　2
5号艇 　3347　矢後　　剛　A1　東　京　48歳　　4　　0.08　　6
6号艇 　3233　小畑　実成　A1　岡　山　48歳　　5　　0.10　　3

　2連単　1－4　840円　　3連単　1－4－6　5,090円

ここまで6戦全勝とパーフェクト優勝まであと2勝としている、1号艇今村豊（山口）に対して他の全選手が阻止にかかる見どころ満載の12Rでした。
スタート展示で、進入から4号艇西島義則（広島）が動き124が深くそして6、ダッシュ35でした。5号艇矢後剛（東京）が、チルト3.0で臨んでいます。


迎えた本番レースの進入では、回り込んできた4号艇西島義則に1号艇今村豊、2号艇平石和男（埼玉）が抵抗しました。6号艇小畑実成が回り直したと思ったら、平石和男も深いインを嫌い回り直しました。
結局進入は14／3562の2対4の隊形でスリットに向かいました。

今村豊と西島義則は90ｍぐらいからの起こしになりましたが、今村豊はスタートを決めたものの、前付けの西島義則は一人大きく遅れています。この態勢で3カド山室展弘（岡山）がスタートを決めて襲いかかりましたが、やはり今村豊が伸び返し捲くりは打てず、まくり差しに入りました。
インから全速ターンの今村豊の内懐に入る山室展弘に、遅れていた西島義則が突進して飛ばします。外マイの5号艇矢後もあおりを受けて後退しました。

空いた内に差しから飛び込んだのは地元の6号艇小畑実成でした。続いて大外に出た2号艇平石和男です。2マークでは内にきた平石和男を包んで交わした小畑実成が2番手をリードしました。ここで西島義則は流れた平石和男を交わし4番手です。

ところが、2周2マークの手前、３艇身後ろから舳先を斜め左に傾け、ターンマークに向かって直進した。その突進が、ものの見事に小畑の艇の脇腹を捕えた。昨日の準優勝戦進出戦の10Rで大場敏が抜かれた状況の再現のようでした。
昨日の突進は「ほとんどダンプ」だったが、今日の西島義則は問答無用のダンプだった。小畑実成の艇が真横に流れ、西島義則が２番手に躍り出た瞬間でした。


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昔はダンプは良くお目にかかりましたが、最近の競艇ではあまりないしこれほど激しいダンプは記憶に無いぐらいです。中国地区では小林嗣政（山口）さんのダンプを思い出しました。

西島義則（広島）について少し触れてみます。
SG優勝7回その内2000年にはSG3連覇という偉業を達成している実力者なのです。SG3連覇は過去に野中和夫しかしていない事でした。
そして徹底した「イン屋」でコースにこだわる姿勢で多くのファンを魅了してきました。
2013年6月27日、常滑競艇場SGグランドチャンピオン決定戦3日目5Rで1マーク西島義則が振り込んだ所へ後続艇が避けきれず衝突、水面に投げ出された西島義則は意識不明となり生死の境をさまよったのです。

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それから奇跡的な回復で復帰を果たしている西島義則はレースによる事故の怖さを誰よりも知っているはずでしょう。
今回のプレミアムG1「第16回マスターズチャンピオン」準優勝戦12Rでの不良航法で優勝戦には乗れなくなりましたが、今後も頑張って貰いたいものです。

タグ：西島義則 児島競艇場 マスターズ